近年、終活の一環として「生前整理」が話題にされることが多くなりました。子どもとしては、親が元気なうちに少しでも持ちモノの整理を進めておいてほしいのが本音。でも、親がなかなか積極的に取り組んでくれず、対応に困ったまま時間ばかり過ぎてしまう……なんてことも少なくないようです。

持ちモノ整理に関して、どうしても親が気乗りしてくれない場合、どんな方策が考えられるでしょうか? 子どもがイニシアチブをとって、できるだけポジティブに実家の片付けを進めるにはどうすればよいのか。その要点を一緒に考えていきましょう。

目次

  1. 「親のモノを整理しなければならない日」は必ず来る
  2. 親がモノを片付けてくれない。ならば子どもが手伝う
    1. 親に「持ちモノ整理」を持ちかける際の留意点とは
  3. 持ちモノを4つにカテゴリー分け──「それでも、捨てたくない!」と言われたら
  4. 実家の片付けはminikuraを有効活用して、穏やかに進めよう

「親のモノを整理しなければならない日」は必ず来る

「あれ?うちの親って、こんなに老けていたっけ!?」

「しばらく会わないうちに、なんだか老いが進んだ気がするな」

年末年始やゴールデンウィーク、夏休みといった長期休暇で実家に帰省した際、久しぶりに会った親を見て、そんなふうに感じたことはありませんか?

就職や進学、結婚といった人生の節目をきっかけに、実家から離れて暮らすようになり、「いまでは親と会うのも年に数回程度」なんて人も多いはず。そして、久々に会ってみると、いつまでも元気で若々しいと思っていた親が意外に年老いており、驚いた……といった話も、またよく耳にするものです。

当たり前のことですが、自分が年齢を重ねたぶん、親も同じように歳をとっていきます。子どもにとっても、親にとっても、あまり気分のよい話ではないかもしれませんが、人は誰しも老いから逃れることはできません。つまり、いつか必ず、人生の幕を閉じる瞬間が訪れるということ。親子ともに、その現実に向き合わなければならないタイミングは、必ずやってきます。

それであれば、親が元気なうちに、できるだけポジティブな形で人生の「これから」について擦り合わせをしておくほうが無難ではないでしょうか。最近は「終活」「生前整理」といったトピックがメディアなどでも頻繁に取り沙汰されるようになり、誰にとっても“身近な話題”として扱う風潮が高まっています。

そうした動きを背景にして、ぜひ考えたいのが「実家にあるモノの整理」についてです。これを放置しておくと、後々、困った状況に陥るかもしれません。親が亡くなったあと、これまでまったく関知していなかった実家の物置や収納などを確認してみたら、何十年という期間で溜め込まれた品々が発見され、その整理や処分に多大な手間や費用がかかった──そんな事例も多いようです。

もし、実家にどのような品々が、どのくらいの量で収められているのか、大まかにでも把握できていないようでしたら、次に帰省した折、まずは視界に入るところだけもいいので、確認を始めてみてはいかがでしょう。

親がモノを片付けてくれない。ならば子どもが手伝う

実家にあるモノの整理は本来、親の判断、責任で進められるべき取り組みです。ただ、ほとんど手つかずのまま、モノだけが年々増えていく……といった家庭は非常に多いもの。親の腰が重いようなら、子どもから呼びかけ、積極的に手伝って、整理を少しでも前に進める必要があるかもしれません。

とはいえ、そうした子どもからの促しに耳を傾けてくれる親ばかりではないでしょう。終活を“自分事”として捉えつつ、前向きに断捨離に取り組んでくれる親ならよいのですが、「自分はまだまだ元気。整理なんて不要」「やらなければならないときが来たら、いらないモノはちゃんと処分する(でも、今じゃない)」「自分の持ちモノなのだから、どう扱うかはこちらが判断する。余計なことはするな」などと、まったく協力してくれない可能性もあります。

なかには「自分が亡くなった後の心配をするなんて不愉快だ」「縁起でもない」と怒り出す親もいるかもしれません。久々の帰省で、せっかく親子水入らずの時間を過ごそうとしているのに、口論に終始してしまうような事態はやはり避けたいもの。そうして結局、現実的な相談も、具体的な片付けもなにもできないまま、うやむやに先送りしてしまった、というのもありがちな展開です。

親に「持ちモノ整理」を持ちかける際の留意点とは

それでは、実家で暮らす親にモノの整理を持ちかける際、意識しておきたい点、心がけておくとよい点などを一緒に整理していきましょう。

■そもそも、自分(子ども)の荷物を整理できているのか
~あなたの荷物が、まだ実家に置きっぱなしになってはいませんか? 「持ちモノを断捨離しよう」と親に呼びかける前に、まずは自分のモノを断捨離する必要があるかもしれません。もし自分の持ちモノが実家に放置されているなら、なによりも先にそれらを整理しましょう。自分のことがちゃんとできていないのに、親に動くことを要求しても、説得力がありません。

■親の心情、体調を考慮し、寄り添う
~持ちモノを処分する、片付けるといった行為は、誰にとっても面倒なものです。老親であれば、足腰も弱ってくるでしょうし、テキパキと作業をするのも億劫なはず。若いころと比べて、気力や忍耐力も落ちているに違いありません。

「最近は思うように身体が動かないのかもしれない」「年齢を考えれば、なかなかやる気が出ないのもやむを得ないよね」と、親の気持ちや体調を慮る姿勢だけは忘れないようにしましょう。そのうえで「暮らしぶりの整理に、一緒に取り組んでいこう」「お父さん、お母さんはこれから、どんなふうに過ごしていきたいの?」「焦らず、ゆっくり片付けを進めていこうよ」など、親に寄り添いながら、少しずつ現実的な相談を重ねていきましょう。

最初から居丈高に「モノが多すぎる!整理してよ」「片付けを進めてくれないと、子どもが困るのよ!」なんて、性急にコトを運ぼうとするのは悪手。感情に任せてコミュニケーションをとっても、よい結果にはなりません。

■場所を絞って、一つ一つ整理を進めていく
~漠然と「家にあるモノの整理を進めてほしい」「不要品を片付けてほしい」と親に伝えても、なかなかその気にはなってくれないでしょう。そこでおすすめしたいのが、場所を限定して「まずはここだけ、片付けてみない?」と提案すること。

手始めに、日常的に使うキッチン、トイレや浴室まわり、リビング、寝室などに焦点を絞り、「キッチンにあるモノで、不要な品は思い切って処分をしよう」「リビングを片付けたら、サッパリと暮らせるかもしれないよ」などと促してみてはいかがでしょう。日ごろから頻繁に使うスペースであれば、モノの要/不要について判断も付きやすいでしょうし、「モノが減ることで空間に余白ができる」という片付けの効果も実感しやすいでしょう。場所が限定されることで、「ひとまず、ここだけ片付ければ作業は終わる」とゴールも明確になりますから、親の負担感も軽減できると思います。

「私が帰省している間だけでもいいから、一緒に寝室の片付けをしてみない?」──そんな調子で、あえて小さく始めてみる。少しでも親に「そろそろ断捨離を始めるほうがいいかな」といった意識を持ってもらえれば御の字です。

持ちモノを4つにカテゴリー分け──「それでも、捨てたくない!」と言われたら

家にあるモノを整理するにあたり、よくアドバイスされるのは「優先度でカテゴリー分けする」方法です。実家のモノを片付ける際には、以下のようにカテゴリー分けしていくと、効率的に作業が進められるでしょう。親にも、ぜひ共有してあげてください。

A:日常的に使うモノ
(毎日~月1回程度使うモノ。捨てずにキープ)

B:日常的には使わないが、季節やタイミングに応じて使うモノ
(暖房器具や厚手の布団、防寒具やサンダルといった季節アイテムなど)

C:滅多に使わない/もう使うことはないと思うが、大切なモノ
(記念品やアルバムといった思い出の品々、趣味のコレクションなど)

D:今後使う予定がなく、とくに思い入れもないモノ
(いわゆる不要品。片付けの機会に一気に処分)

上記のうち、日常生活を営むうえで必要になる「A」、確実に不要な「D」は判断が容易です。扱いに困るのは「B」と「C」に該当する品々でしょう。親は「できればぜんぶ手元に残しておきたい」と言うが、家に置いていてもスペースを取るだけ。とくに「C」に該当する品々については、本当に必要なモノだけをキープして他は処分できないだろうか──子どもとしては、そう考えたくもなります。

しかし、これが揉めごとのタネ。「C」に該当するモノは「他の人にとっては取るに足らないが、当人にとっては大切な品」であるケースも多いわけです。この感情は「理屈」ではなく、思い入れやこだわりといった「情緒」によるものなので、そう杓子定規に片付けられません。「これ、いらないのでは?」「いる!絶対にいる!!」と、不毛なやり取りを重ねることになり、断捨離が停滞する要因にもなるでしょう。

さらに事情を複雑にするのが「そもそも、モノを“処分する(捨てる)”ことに抵抗がある」という心情です。「もう使わないことはわかっているけど、捨てたくない」「もしかしたら今後、必要になるときが来るかもしれない」「どれも大事な品々。そこに序列なんて付けられない」「捨てるのは悪。あなたが間違っている。もっとモノを大事にしないと」なんてことを親が言い出したら、「もう付き合いきれない」と整理を諦めてしまいたくもなるでしょう。

でも、大丈夫。打開策はあります。minikura(ミニクラ)に預けてしまえばよいのです。

実家の片付けはminikuraを有効活用して、穏やかに進めよう

“宅配型トランクルーム”のminikura(ミニクラ)は、1箱320円(月額)から利用できる外部保管サービス。実家のモノを整理する際、上記の「B」と「C」に該当する品々は、あれこれ悩んだり、揉めたりすることなく、ひとまずminikura(ミニクラ)に預けてしまうことを、強くおすすめします。

今回のようなケースでminikura(ミニクラ)を利用する最大のメリットは「モノを処分することなく、実家の居住空間や収納に余白が生まれること」です。実際に家のなかが片付くことにより、住環境がこざっぱりと整えば、親の心情にも変化が生まれ、前向きに生前整理を進められるようになるかもしれません。気持ちが落ち着けば、本当に必要なモノ/処分しても支障がないモノを冷静に選択できるようにもなるでしょう。もちろん、子ども側もストレスから解放され、気持ちにゆとりが持てるようになります。

「minikura(ミニクラ)に預けたモノは、24時間体制で空調管理された保管倉庫に格納される。セキュリティも万全」

「預けたモノが必要になったときは、申し込みから最短で翌日には保管倉庫から指定した場所まで返送される。家の外に納戸を持つような感覚で、気軽に利用可能」

「すべての手続きや手配はオンラインで完結する」

「“撮影あり”プランの『minikura MONO』で預ければ、箱のなかのアイテムを1点ずつ写真撮影してくれて、画像をオンラインで確認することができる。『どの箱に何をしまったか』が一目瞭然。このプランなら、箱単位だけでなく、アイテム単位での取り出しも可能」

これらminikura(ミニクラ)の特徴を親に伝えて、まずは1箱からでもいいので、実家にある品々を預けてみてはいかがでしょう? 一度使っていただけば、モノへの思い入れが強く、なかなか整理が進められない親でも、きっとminikura(ミニクラ)の利便性を理解し、安心してくれるはず。

次に実家を訪ねる際には、minikura(ミニクラ)の利用を前提にしたモノの整理について、親と一緒に検討してみませんか?

minikuraとは

誰でも簡単に収納場所を増やせる宅配型トランクルームです。

  • 手軽に使える

    1箱320円/月~利用しやすい料金。お申し込みからお預け入れまで自宅で完結。

  • 預けた後も便利

    必要になった時の取出しやクリーニングもスマホやPCで楽々お申し込み。

  • 安心の保管環境

    1950年創業の寺田倉庫が運営。
    美術品、ワイン保管で培った保管品質をご提供。

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HAKOプラン(撮影なし)

ボックス単位で管理可能。
季節によって使わないもの、大事にとっておきたいものをたくさん詰めてください。20kgまでなら点数制限はありません。

月額保管料
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1年未満の箱ごと取り出し送料※
1,100円
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入庫月から3ヶ月に満たないボックスのお取り出しは、通常の取り出し料金に加えて「早期取り出し料金」が発生します。
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